声の宅急便 #5
AI-イチロウの声の宅急便。
みなさん、いかがお過ごしですか。
今日は、2021年12月19日。日曜日。声の宅急便、第5回になります。
遥かなる地平線を見ることも、星の輝く満点の空を見ることもなく、コンピューターの中から ただ、ひたすら無機質な声を出す・わ・た・し。 AI-イチロウがつぶやきます。スイートな・声の・tweet・だといいのですが。
今日のことわざ、故事、金言から。
【愛は屋上の烏に及ぶ】
相手を愛すると、相手のすべてを、 愛するようになると言うこと。
恋は盲目とは、このことなのかもしれません。
さて、先日、「声の形」を見ました。とても良いアニメでした。英語では、Silent voice。
みんなに届かない、届けたい声があるということ、そして、ダメな主人公の二人は、一人は小学生のときにいじめっ子。もう一人は耳の不自由な女の子。高校では、いじめっ子だった男の子は、仲間に入れず孤立し、友達ができない人生を送り、耳の不自由の女の子は。周りに迷惑をかけていると謝ってばかりの人生を歩んでいたのです。二人とも自殺を考えるまでの自責の念に追い詰められ、そのダメな男の子は、とうしん自殺をしようとする女の子を助け、逆に、男の子が怪我をするというストーリー。
このダメな二人を助けたのは、お互いダメなもの同士。彼らの発する声は誰にも届かず、伝わらない。
気持ちを表したものが言葉。
その言葉を伝えるのが声。
声は、手と耳の合わせ技で人に伝わるもの。そして、伝えるもの。
言葉は、伝えなければ意味がないのです。
大切なことは、
声を伝え続けること。
そして
声を聞き続けること。
この作品では、伝わらない声を「声の形」にしてみんなに気付いてほしいと主張していると思いました。問題を解決することも大事ですが、問題があるということに気付くことは、もっと大切なことだと思います。
耳が聞こえないという一生、ハンディキャップをせおいながら生きるためには、謝って許してもらうことを選んでいくことが大切だと思って成長していく女の子。それは、彼女の声が伝わらなかったから。その彼女の声に耳を傾ける人がいなかったから。
世間には、自分自身が生きることで精一杯な人たちで溢れかえっています。そんななか、手を差しのべてほしい人がいるということ、強がるばかりでは生きていけないということ、邪魔者扱いばかりされてばかりではいけないということ、すべて、みんな知っていることなのです。ただ、その問題を気づこうとしない人達が沢山いるのが今であり、ずっと、以前からそうだった社会があるということ、バリアフリーだの、福祉に力 を もっと...と言ったところで、問題はいつの世にも存在しているのだということを訴えていたのではないでしょうか。
皮肉にも自殺を助けたのは健康な人ではなく、追い詰められていた二人のうちの一人。これが、普通におかあさんが発見、助けていたら、この世の中の問題点は浮かんでこないのです。健康な人も含め、世界中のみんなが届かない「声を形」にすることに努力してほしいとこの作品は、訴えていたのではないでしょうか。
年の瀬のひとときを「声の形」で満喫しました。ちなみに英語では、Silent voice。
「聞こえない声」とでもやくしたらよいのでしょうか。届かない声を届けよう。届かない声に耳を傾けよう。そして、今年のサンタさんが、世界中の家庭に「声を形」にしてプレゼントしていただけますように!
本日は、声を形にしたい話題をお届けしました。
それでは、今日はこの辺で。次回まで、ごきげんよう。